買った物(5) MacBook Air
こちらで思わず速報を書いてしまったとおり、MacBook Airを買いました。
購入の動機はいくつかあります。
- Mac miniを購入してから年数がたち、MacOS X 10.3のアップデートが止まり、メモリ不足を感じる機会も増え、アップグレードの必要性を感じていた。
- 最新のMacOS(Leopard)ってどうなんだろう。
- 最近週末ごとに外出していたので、ノートパソコンへの関心が増した。
- 拡張性を犠牲にしてでもスタイリングを重視するという商品コンセプトをポジティブに受け取った。
- ちょうど区切りのいい年齢になった、その記念に。
- このキーボードがいいという人が少なくないよらしい。
このうち決定的な要因は、最後に挙げたキーボードでした。
こんなページを書いたように、私はキーボードの打ちやすさというものに非常にこだわりがあります。その点から言うとノートパソコンのキーボードはスト
ロークも浅く、キートップの形状や配置がフラットで、携帯性と引き替えに使いやすさを犠牲にしている物だと思っ
ていました。しばらくThinkPad S30を所有していたこともありましたが、それも(画面サイズや速度の要因もありますが)メインにするには値しないと評価していました。
そんな中、MacBook Airのキーボードを評価する意見を目にして、そんなわけはないだろう、その人は良いキーボードを体験していないだけなんだろうと思う一方で、もしかしたら自分は変な袋小路にはまっているのではないかという気もして、現物を見にショップへ行きました。
展示機のキーボードに触れた最初の感想はやっぱりこんなものか、これのどこがいいんだろうかというものでした。ストロークは浅く、すぐに底突きをしてしまい、リズ
ムよく打つには頼りなさすぎると感じました。しかしタイプしているうちにもっと弱く打つとちょうどいいことに気づき、クリック感やスト
ロークにも慣れ、これはこれで使えるのではないかと思えるようになり、さらに試してみるために買うことを決心しました。
そして使い込むほどにMacBook Airのキーボードになじんでいき、今ではこれまで体験したキーボードの中でも上位に位置するのではないかと思っています。もうしばらく使ってみて、自分のキーボード観を見直してみたいと思います。
その他気づいたことなどを挙げます。
- ボディが薄く、キーボードがデスクからわずかしか高くなっていないのも打ちやすさに貢献しているかもしれない。
- Leopardは10.3(Panther)に比べていろいろと改良されている。特にビジュアル面を重視しているようで、そのセンスの良さはパソコン用OSの中で随一だと思う。
- トラックパッドは元々好きではなかったが、2本指スライドでスクロール(横スクロールも可能)、2本指タップで右クリック、3本指スライドで画面を送る/戻るといった操作を使えば、マウスより楽に操作できるかもしれない。
- PC用キーボードのDeleteに相当するキーが存在しないが、左下のfnキーを押しながら右上のdeleteキーを押せば同じ動作をするので、何とかならないこともない。
- 画面は、以前買ったデスクトップ機用のモニタに比べれば面積や視野角は狭いものの、それを割り切れば充分使える。今後はSpacesを有効に使ってみたい。
- 排気口は底面後方の斜めになった箇所にあるので、じゅうたんやベッドなど柔らかい物の上に置くとふさいでしまうことがある。
- 自分の通常の使い方では速度やメモリ容量は充分だと思うが、仮想マシンを走らせているとややパワーが不足するようで、もたついたり放熱ファンが回ったりする。
- 無線LANでデスクから離れてダラダラとパソコンを使うのはなかなかいいものだ。
- Firefoxだと3本指で送る/戻る操作が使えないのでSafariの方が便利だが、ココログのリッチテキスト編集モードが使えない(たぶんニフティが検証をさぼっているだけだと思う)ことなど、不便な場合もある。
- HDDは、夜間の周囲が静かな時にはチリチリというシーク音がかすかに聞こえる。
- Remote Discは、反応が遅いのはともかく、読めないディスクが多すぎる。調べてみると、昔のMac用のCD-ROM(Windowsでフォルダが表示されないもの)が読めていない。この場合、ライティングソフトなどでISOイメージを作成すればマウントできる。(マルチセッション(ロードすると2つ以上のボリュームがマウントされるもの)のディスクは手持ちのソフトではISOイメージは作れない。要研究)
- CD/DVDドライブはあまり使わないと思うので、オプションのドライブはとりあえず買わない。どうしても必要な場合は、下の写真のように手持ちの内蔵ドライブをIDE→USBアダプタ経由で使う。(かっこわるいので常用する気はない)
- キーボードのバックライトがあるので、暗い中でも使うことができる。キートップの文字も光るということは、文字は印刷ではないようで、使い込んでも文字が消えることはないであろう。
- ディスプレイを折りたたんだ姿が非常に美しい。誰かが(よい意味でも悪い意味でも)車のクーペに例えていたが、「馬力」以外はその通りだと思う。
- こちらの記事(最下部の「Intelのモバイル向けCPUロードマップ」の「Performance Low Voltage」が該当するようだ)によると、CPUのスピードが劇的に向上することはしばらくなさそうだ。
このうち仮想マシンについては項を改めて書いてみたいと思います。
(2008/12/17追記)
購入してから8ヶ月経ちました。
自分のこのキーボードに対する現時点での結論は、見た目からイメージするよりもずっといいタッチだがそれでもデスクトップ用の物には及ばない、です。
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