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2007年7月16日 (月)

週末に買った物(1) WSXGA+モニタ

Item2007071 EIZO FlexScan S2031Wを買いました。
 20.1インチ、WSXGA+(1680x1050ドット)の液晶モニタです。

 それまでは19インチSXGA(写真後ろ)のモニタを使っていました。もう少し解像度の高い物がほしくて、15インチUXGAのモニタを自作したりもしました。さすがにこれは細かすぎて使いづらく、あれこれ迷った末に今回のサイズにしました。

 現在では、20インチWSXGA+のクラスはすでに低価格ゾーンに属するようで、3万円を切っている製品もいくつかあります。その一方で、コストを抑えるためにそれらには安価なTN方式のパネルが使われていて、視野角などに不満があります。

 今回選んだS2031WはVA方式のパネルで、これまで使っていたIPS方式のそれよりは劣るものの、店頭で視野角を見比べてみればTN方式とは明らかな違いがあり、価格差分の価値はあると判断して決めました。

【インプレッション】

  • 視野角は、体を左右に動かすと画面反対側の隅がごくわずか色が変わるものの、充分に良好。
  • ドットピッチが小さくなったのは、多少慣れが要りそうだ。(たぶん慣れるはず)
  • 黒がより黒くなった。暗部の表現も向上した。
  • その他、色の表現に不満はなし。
  • 動画の残像感は多少感じないでもないが、許容範囲。
  • DVDの映画を観ると、横幅が広がった分表示サイズが大きくなる。
  • アスペクト比を固定して拡大表示するモードがある。これでグラフィックチップをNVIDIAに限定する必要がなくなった。
  • Mac mini(PowerPC G4)での使用も問題なし。
  • i945GTm-VHL(945GTチップセット)も問題なし。ただしLinuxでの使用は工夫が必要。詳細は後述。
  • さすがにアナログ接続ではフォーカスが甘くなる。(ビデオカード次第?)
  • KVMをどうするか迷っていたが、結局今のCorega CG-PC4UDAが使用できた。
    (S2031WがReduced Blankingをサポートしていたから)
  • パソコンラックへの収まり、画面の高さは良好。
  • ケーブルをスタンド裏にまとめる機構が非常に気に入った。
  • ドット抜けは、残念ながら緑の常時点灯が1ドットあった。しかし気にしない。
    (常時消灯よりは目立たないし、実際のところ、ほこりが付いた状態と比べて違いはない)

【Linuxで使う】

 Fedora 7(X.org 7.2)+i945GTm-VHL(945GT)の環境で、最初はパネル解像度通りに表示ができませんでした。そこで、以下の設定変更を行いました。

1.DVI接続の場合、「システム > 管理 > ディスプレイ > ハードウェア > ビデオカード > 設定」で「i810」から「intel - Experimental modesetting driver for intel integrated graphics chipsets」に変更し、ログアウトして再度ログインすることで(たぶん)表示できます。

2.アナログの場合、さらに /etc/X11/xorg.conf の編集も必要でした。モニタの設定箇所を以下のように書き換え、ログアウトして再度ログインします。
(これはアナログ接続の場合です)

Section "Monitor"
        Identifier   "Monitor0"
        ModelName    "My LCD Panel 1680x1050"
        HorizSync    24.0 - 82.0
        VertRefresh  49.0 - 86.0
        ModeLine    "1680x1050" 146.25 1680 1784 1960 2240
1050 1053 1059 1089 +hsync -vsync
        Option      "dpms"
        Option      "ReducedBlanking"
EndSection

 他のモニタに応用する際は、HorizSync、VertRefresh、ModeLineの値を /var/log/Xorg.0.log から読み取るのがいいと思います。ReducedBlankingの有無は、モニタのマニュアルで確認してください(明記していなければ、ドットクロックの値から計算して判断してください)。

(参考サイト)
X.orgでWUXGA表示を行う (www.komoto.org)

(2007/11/11追記)
 CG-PC4UDAには若干の問題があり、他のマシンに切り替えて戻すと、画面解像度が1400x1050ドットに落ちてしまいます。切替器のスペック上の最大解像度が1600x1200ドットなのが関係していると思われます。
 この問題はWindows(+G33、945GTチップセット内蔵のグラフィックス)の場合だけで、Linuxでは発生しません。また、Macでは代わりに壁紙消失の問題があります。

(2008/08/10追記)
 グラフィックカードをASUS EAH2400PRO(RADEON HD 2400 PRO)に換装したところ、切替器の問題は発生しなくなりました。
 また、MacBook Airでは壁紙消失の問題は起きません。

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