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2006年10月19日 (木)

Windows Vistaのライセンス変更と自作パソコン

(ライセンス条件が修正されたようです。2006/11/03の追記をご覧ください)

Windows Vistaのライセンス体系が変更,マニアに厳しいものに (ITpro)
マイクロソフト、VistaでPC間の移管を制限--著作権侵害対策の一環として (CNET Japan)

 これらの記事によると、Windows Vistaのパッケージ版ではライセンスが変更されるとのことです。実際のライセンスはMicrosoftのサイトで読むことができます。ここでは次の2箇所を取り上げたいと思います。

Before you use the software under a license, you must assign that license to one device (physical hardware system).  That device is the “licensed device.”

The first user of the software may reassign the license to another device one time.  If you reassign the license, that other device  becomes the “licensed device.”

 意訳すると、「ライセンスは特定のハードウェアに割り当てなくてはならない。割り当ての変更は一度のみ許される。」ということです。

 いままでのパッケージ版Windowsのライセンスでは、これらの制約はなく、ユーザは(元のパソコンから消去すれば)別のパソコンにインストールし直すことができる、と解釈されてきました(Microsoftはそうではないと主張しています)。これからはそうではなく、移動は1回のみということになります。

 このライセンスはパッケージ版(店頭で単体販売されるWindows)が対象で、パソコンにプレインストールされて売られるものに関しては、元から移動は禁止されていました。したがって、今回の変更はごく一部の人だけが影響を受けます。その「一部」とは、私のようなパソコン自作を趣味とする人たちです。

 パソコンを自作した人は、グレードアップまたは修理のためにパーツ単位でハードウェアを交換します。その容易さが自作をする理由の一つでもあります。
 交換を繰り返していくうちに、そのパソコンは元のマシンとは別の物になります。どの時点で「別の物」になったかという判定は、Windows XPの場合「プロダクトアクティベーション」のシステムで行われます。例えばマザーボードとCPUを交換した場合、まず間違いなく「別の物」だと判定されます。
 Windows Vistaも同じシステムだと思いますが、Vistaでは「別の物」になることは1回しか認められず、2回目にはWindowsを買い直さなくてはならない状態になり、これまで不要だった出費を求められることになります。

 Microsoftは違法コピーをなくすためにライセンスを変更したと主張しています。しかしながら、少数派ではあるものの忠誠度の高いユーザ層の負担を増すことがないよう、正式発売までに再度ライセンスを見直してもらいたいと思います。

(2006/10/20追記)他の人の意見など

[Vista] 自作ユーザ壊滅!?新ライセンス体系でハマる生活

(2006/10/26追記)「日本向けのライセンスは最終調整中で、追って発表する」という報道がありました。

マイクロソフト、Windows VistaおよびOffice 2007の価格についての発表会を開催――全部入りUltimateは4万8800円ASCII24

マイクロソフト、Windows Vista/Office 2007の価格を発表 ~VistaのアクティベーションはXPと同等PC Watch

Vista発売までPC購入待つべき? MSが“Vista待ち”防ぐ販売施策ITmedia Biz.ID

(2006/10/27追記)

VistaはPC自作派に冷淡か?——WPCで浮かんだ新Windowsの疑問【コラム】NIKKEI NET IT+PLUS

Vistaの製造行程向けリリースは11月8日に延期Computerworld.jp

Windows Vistaのライセンス体系に反発を強めるPCマニア (同) 「マイクロソフトのサポート・サービスに修正を依頼することになる」とは頼むだけでいいということなのでしょうか。

(2006/11/03追記)

News: Revision to Windows Vista retail licensing terms (Windows Vista Team Blog)

 ライセンス条件が修正されたようです。冒頭の引用の2つめの箇所は、次のように変わりました。

You may uninstall the software and install it on another device for your use.
You may not do so to share this license between devices.

 要するに、自分の使用のためにVistaを別のPCに移動してもよい、ということです。
 当然、自作パソコンのパーツ交換も自由(再アクティベーションが必要かどうかは別)だということでしょう。
 これで確定なのか、DSP版がどうなるかとか気になる点はありますが、ひとまず問題点は解決するようです。

(2006/11/15追記)

マイクロソフト、Vistaのライセンス/アクティベーションについて解説  (PC Watch

 日本法人による説明会があったようです。

 パッケージ版は既報通り、DSP版も、同時購入したパーツと使う限り移転は自由だそうです。
 結局、XPとほぼ同じ条件に落ち着いたので、この件での私の懸念はなくなりました。

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コメント

確かに厳しい変更ではあるんでしょうけど、これまで必要なライセンスを買わずに適当な利用者側の解釈によって、利益を損ねてきたメーカーとしてその妙な解釈をされないために厳格に明示した。
というのが本音じゃないでしょうか?(変更というか厳格にしたと考える方が適当なのではないでしょうかね?)

趣味だから何でもOKではなく、メーカーの示すルールの中でしか本来は許されないわけで、それを越えて行うならライセンス料を払え!ということで、ルール内で変更できる限りは自作ユーザーにも影響は少ないのではないでしょうかね。(本来はメーカーと利用者間の契約なわけですから、それの範囲を超えるというのなら、再契約するか、そのメーカーのものを利用しないのが一番ですよ)

投稿: 通りすがりのもの | 2006年10月20日 (金) 22:42

他人の本音なんて誰にもわかりませんね。
「ここを締めれば、自作オタからもっと搾り取れるな」ではないと誰が言えるのでしょうか。
何にしろ、はっきり言及していないことを相手の都合の良いように推測してあげる必要などありません。

契約についてはおっしゃる通りです。ただ私はまだ契約していませんから、「その条件は気に入らない」と言うことができます。
もちろん、全世界にリリースされてしまったら条件が修正される可能性はほとんどゼロになるので、その時に提示されている条件で受け入れるか否か判断することになるでしょう。

投稿: SASAKI Ichiro | 2006年10月21日 (土) 00:08

確かにそうですね。
ただ(すみません元情報を忘れてしまいましたが)日本におけるコピー品もしくはライセンスをちゃんと結ばずに利用しているユーザが比較的多い割合発生しているようで、現在のアクティベーション等の穴を付いたようなユーザから料金を絞り出せれば儲けになる。とは考えたのでしょうね。(とはいえ、企業論理としてはビジネスでソフト開発しているわけで、慈善事業をしているわけではないので、それもわかります)

で、少し気になったことを質問させていただきますが、そうまでしてなぜにマイクロソフトの製品をご利用されるのでしょうか?過去他に選択肢がなかった時期ならいざ知らず、反対姿勢をとられながらMSをご利用されているのでしょうか?私が同じように感じたなら、さっさとMS製品から離れて、Linuxで生活することを選択するでしょうね。

投稿: 同じく通りすがりのもの | 2006年10月21日 (土) 01:52

>Before you use the software under a license, you must assign that license to one device (physical hardware system). That device is the “licensed device.”

この内容を取り上げる根拠は何でしょうか。

これは"2. INSTALLATION AND USE RIGHTS"に書かれている内容を引用しているのだと思いますが、この項自体は「1つのデバイスに1つだけインストールできるよ」という内容を扱っています。今回の移管制限の話とは無関係です。
勿論、あとの方(The first user of the software ...)は"15. REASSIGN TO ANOTHER DEVICE"からの引用のようですので、移管制限の内容そのものとなります。

同じEULA内にあるものの、大きく離れた位置にある2文を近づけ1つの内容として意訳するということをしているので、その内容に若干疑いを抱いたりもします…。"one time"の訳し方はどうあれ、後半の部分の意訳で十分だったのでは、と思います。

投稿: をごた | 2006年10月21日 (土) 02:02

同じく通りすがりのもの さん:
> そうまでしてなぜにマイクロソフトの製品をご利用されるのでしょうか?
なぜ気に入らない部分があったら使ってはいけないのでしょうか。
1か0か、という思考は単純すぎますし、現実的ではありません。

をごた さん:
> この内容を取り上げる根拠は何でしょうか。
新しい表現で、かつ制約の話の起点となるからです。
なぜこの文を不要と思われたのか、逆に理解できません。

投稿: SASAKI Ichiro | 2006年10月21日 (土) 02:27

>新しい表現で、かつ制約の話の起点となるからです。

前半の文はXPのEULAでも同じ内容のものがありますが、確かに表現は異なりますね。しかし、それだけの理由で載せるのならVistaのEULAの大部分を引用しないといけませんね。「新しい表現」という理由でなぜその文のみを敢えて選んだのか解りません。
また、「制約の話の起点」という言葉の意味が解らないでいます。

>なぜこの文を不要と思われたのか、逆に理解できません。

1.挙げている2文がEULA内では連続したものでないこと。
2.前半の文が移管制限とは無関係の条項であること。
繰り返しとなりますが、理由としてこの2つを挙げておきます。

後半の文を引用するだけでも今回のエントリを記述できたと思うのですが。単に「無関係な前半の文を引用したことが蛇足となっている」ということを言いたいわけです。
引用をつぎはぎして1つの内容のように見せているのですから、「ミスリードさせようとしているのでは」といった、いらぬ詮索をされかねないですよ、と。

投稿: をごた | 2006年10月21日 (土) 07:40

> いらぬ詮索をされかねないですよ、と。
ご忠告ありがとうございます。いらぬ詮索をしている方はまだいらっしゃらないようなので、このままにさせていただきます。

投稿: SASAKI Ichiro | 2006年10月21日 (土) 08:11

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 この記事は 「WindowsXPの次のWindowsOS、Vistaでは自作パソコンユーザにとって、大変不利な、使いにくいライセンスになるらしいこと」 についての情報を集約する為の記事である。記事は適宜改訂される。... [続きを読む]

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